夜行急行 能登の旅 ('09年10月10日〜11日)
 
 
 

急行「能登」は
1975年に登場しました。
石川県の金沢駅と上野駅を結ぶ
夜行急行列車で
金沢から北陸本線・信越本線を通って
日本海沿いに北上、
長岡から上越線を経由して上野へ向かいます。

今回、富山・黒部峡谷の旅を終えて
自宅のある関東へと帰る際に
富山から一旦金沢へと戻り
始発駅の金沢駅から
夜行急行「能登」に乗り込みました


昔懐かしいボンネット特急「489系」が
唯一の定期運行列車として活躍する
とても貴重な列車。
その乗車レポートをお送りいたします。


画像をクリックすると拡大画像が出てきます。

夜の金沢駅
北陸新幹線整備の一環で
新しく建てられた駅舎は
さすがに近代的です。
北陸本線は未だに国鉄型車両の宝庫です。

485系国鉄色の「雷鳥」もいますし、
475系の急行型車両も見ることができます。
583系を改造して造られた419系も健在っ!

皆さん、今の内ですよ〜。
ホームでは
同じく上野行きの寝台特急「北陸」が
既に入線していました。

ちなみに「北陸」は「能登」と同じルートを走り、
始発の金沢を「能登」より3分遅れて発車します。
発車時刻が近づいてくると
「北陸」の隣に489系能登」が入線してきました。
能登」のHM(ヘッドマーク)。

能登(のと)とは金沢駅のある石川県の「能登半島」や
旧国名の「能登国」から由来しています。
この日の先頭車はトップナンバー。

ボンネット型の489系
金沢総合車両所に9両×3、7両×1の
計4編成しか存在しない貴重な車両です。

いよいよ乗車。
乗る車両は2号車の指定席です。

いざ、上野へ!


普通車のシートはリクライニングシート。

比較的厚みのあるシートで
ゆったりと座れます。
ただ、アームレストの色使いが
なんとも昭和チックな気がします(苦笑)
こちらはグリーン車。

シートそのものには
大きな差があるようには思えませんでしたが
コチラの方がシートピッチは広いんでしょうね〜。


この他に「ラウンジ」を併設した車両もあります。
ここでのんびり過ごすのも良さそうですね♪

(写真は上野駅で車外から撮影)

直江津駅を発車すると
次の停車駅は一気に高崎まで。

車内の照明は暗く落とされ
私SGI_tも姿勢を工夫しながら眠りにつきます。

朝〜。

気がついたら反対方向に走っていました。

長岡駅
から上越線に入りますが
その際に進行方向が逆転するんですね。
その事を忘れていて、一瞬焦りました(苦笑)。
まもなく終点の上野です。

車内放送が流れます。
このオルゴールの音もなんとも懐かしい・・・・・。

音声UP!(画像をクリックすると音声が出てきます。)

無事、定時の6:05に終点上野に到着。

静かに佇(たたず)む489系能登
「この時代でいつまでこの姿が見られるのだろうか・・・。」
この時はそう思っていました。

だからといって
まさか終焉(しゅうえん)の時が
こんなにも早くやってくるとは・・・。
能登」から遅れること14分。
寝台特急「北陸」も定時で上野に到着しました。

本当は「北陸」に乗りたかったのですが
残念ながら満席で
仕方なく「能登」に乗った・・・というのが真相です(苦笑)。
さらに30分ほど待っていると、
青森からの寝台特急「あけぼの」もやってきますよ。

上野はまだまだブルートレインの始発・終着駅として
多くの旅情を運び続けています。


寝台特急「北陸」と比べると
横になって寝られないので窮屈な思いもしましたが
それでもそこそこ快適でしたし
何といっても乗車券+「急行券」だけで乗れるという『割安感』が
今まで走り続けてきた理由なのかな、と思います。

しかしこの旅の数ヵ月後、
寝台特急「北陸」と共に
夜行急行「能登」は今年2010年3月をもって
定期運用から外れる事が発表されました・・・ショック。

おそらく最初で最後の489系能登」の旅、
思い出に残る
なかなか素敵な旅でした。

ありがとう。 489系能登」。



 

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