台湾の鉄道探訪 ('11年4月24〜27日)
 
 
 
ひょんなことから、先日
仕事で台湾へ出張に行くことになりました。

折角ですので空いた時間に
台湾の鉄道を堪能することに。

もちろん台湾の言葉はわかりませんし
英語もろくに話せませんが(汗)、
仕事前の早朝をメインに
思い切って
単身、台湾の街へ繰り出してみました。

結果、台湾はとてもいい所で
たくさんの鉄道に触れ合う事ができました♪

その時の模様をレポートいたします。
画像をクリックすると拡大画像が出てきます。
羽田空港から台北・松山空港まで
飛行機でひとっ飛びっ☆

約3時間半という
あっという間の滞空時間でした。
こりゃ楽チンだ♪

初日は日曜日。

移動のみの仕事無しの日でしたので、
現地で迎えてくれたコーディネーターの方が
空港から近い「台北駅」へと
連れて行ってくれました。

台北駅は日本の「東京駅」みたいなもの。
残念ながら地下ホームなので暗いですが、
次から次へと発着する列車たちを見ているのは
とても楽しい場所でした。

これが台湾の鉄道か〜。
台北市内には
台北捷運(たいぺいしょううん)という
新交通システム&地下鉄が構築されています。

「MRT(Mass Rapid Transit)」もしくは
「METRO台北」と呼ばれているそうです。
駅構内はとっても近代的。
新しい・出来たばっかりという感じです。

ちなみに台湾の鉄道は
日本統治時代の名残で「左側通行」ですが、
台北捷運のように新しい鉄道は「右側通行」です。
券売機で切符を買うと
出てくるのはプラスチックでできたコイン。

一見、おもちゃのお金の様に見えますが、
入場するときはsuicaのように検札機にかざし、
出るときはコイン投入口に入れて出場します。


この後は仕事の拠点となる場所、
台北市から西南西へ約40km離れた
中レキ市へと移動。
レキは土へんに歴。中レキでジョンリーと読むそうです)

2日目以降は
早朝の仕事前に台湾の鉄道を探訪し、
戻ってから仕事へ行く、の行動パターン(笑)。

ホテルから歩いて10分。
早朝、始発前の「中レキ駅」です。

台湾は日本と同じくらい安全で、
私SGIが夜中・早朝に単身で歩いていても
危険なことは全くありませんでした。
そういえば。
台湾の駅は
入口と出口が完全に分かれているんですね。

ホームから出ようとした時に
駅員さんに「出口はあっちだよ」と言われて
初めて気がつきました。
これが券売機

昔、日本の国鉄でも
こんなかんじの券売機がありましたよね〜。
まずお金を投入。

ちなみに硬貨とプリペイドカードのみで
紙幣は両替しないといけないみたいです。
購入する枚数を指定。
列車の種類を指定。

自強號(特急)・キョ光號(急行)・復興號(準急)、
そして區間(普通)の4種類がありました。
(キョは草かんむりに呂)
大人か子供かを選びます。
で、どこの駅まで行くかを指定すれば
切符が出てきます。
日本と同じで
特に迷う事はありませんでした。
ちなみに
「入場券」は『月台票』と書きます。
駅には早朝の通勤時間帯になるにつれて
通勤型電車がたくさん行き交います。

EMU400形EMU500形
そして「スネ夫号」という愛称の付いた
EMU700系(笑)。
通勤電車の合間を縫って
自強號(特急)・キョ光號(急行)などの
優等列車も
続々発着していきます。
ほかに
貨物車両もあり。
これは・・・軍事車両・・・。
撮っても良かったのかしら・・・(汗)?
線路のポイントとかは
日本で見たことのあるものが。
プラットホームには黄色い線が書かれており
黄色い線より内側でお待ちください」みたいな事が
記載されていました。
・・・それと同じように
段差にご注意ください」との注意書きも。
これは日本の昔の鉄道みたいに
ホームと列車の間に「ステップ」があるんですね。
通勤型電車「EMU400形」の車内。
ロングシートの普通の電車です。

日本の車両と特に違うところは
それぞれのドアに「開閉スイッチ」があること。
これは車掌さんがどこにいても
扉扱いができるようにする為、だとか。

2日目には隣駅の「内レキ駅」に行ってみました。
内レキでネイリーと読むそうです)

ここは優等列車が通過する小さな駅ですが、
通勤・通学客で賑わっていました。

3日目にはさらに隣の「桃園駅」へ。
(桃園でタオユエンと読むそうです)
ここは桃園県最大の駅になります。
桃園駅を出て東隣へちょっと歩くと、
駐車場への入口があります。

・・・が、
その入口に看板の間に
桃林鐵路」という文字が・・・。
じつはココが
支線「林口線」の始発駅なのです(!)。

林口線は主に貨物線で
旅客列車は朝夕の1日2往復しか走りません。
しかも運賃は無料(!)の
社会実験の意味合いの強い路線です。
桃園駅からタクシーで先回りして
桃園〜桃園高中間の沿線にやってきました。

早朝のお散歩中のおじいさん・おばあさんが
気軽に話しかけてくれます。
言葉が通じないのが・・・もったいない(涙)。
先程、桃園駅に停まっていた
DR1000型ディーゼルカーが
通学の学生さんたちをたくさん乗せて
カーブを軽快に駆け抜けていきました。

動画UP!
(画像をクリック!)
そうそう。
台湾の鉄道はとっても安いです。

急行を利用して2駅分移動しましたが
料金はたったの18元(約54円)

3日目の朝には
ホテルからタクシーを使い、
台湾高鐵(台湾新幹線)の
高鐵桃園駅」へやってきました。
隣には近くの台湾桃園国際空港へ繋がる
新交通システムの駅が建築中。
駅周辺には
タクシーやリムジンバスが
たくさん停まっています。

空港の最寄り駅であることを感じさせます。
駅構内の雰囲気は
日本の新幹線と変わりありません。

日本でもおなじみのお店が。

・・・っていうか
台湾には日本でよく知っているお店が
とっても多いです。

自動券売機はもちろん、
「みどりの窓口」みたいなのもあります。

ただ、驚いたのは「入場券が無いこと」。
流暢な日本語で
「入場券は無いんですよ〜」と
言われちゃいました(苦笑)。
でも
駅から1kmほど歩いた沿線で、
高速で駆け抜ける
台湾新幹線「700T型」を撮影しました〜。

動画UP!
(画像をクリック!)
おまけ。
台湾の歩行者信号は
とってもコミカルで・・・楽しい☆

動画UP!
(画像をクリック!)

・・・こんな感じで、
台湾の鉄道を堪能することができました。
仕事以上に頑張っていた・・・カモ(苦笑)?

台湾はとても安全で、
人もすごく優しかったです。


会話は通じませんが
漢字で書かれた表記はなんとなく理解できるので
とくに苦労することもありませんでした。
物価も大変安いですし、
外国嫌いの私SGIでも
またプライベートで訪れたいな〜と
本気で思える、良い国でした。

鉄道以外にも
とても活気あふれる夜の観光夜市とか
装飾が煌(きら)びやかなお寺とか
台湾の見所はたっくさんあります。

今度は平渓線とか
復旧したら阿里山森林鉄路にも行きたいナ♪

最後に。

自分用の台湾おみやげ
台湾新幹線700T型ストラップ
カワイイし起き上がりこぼしみたいにコロコロ動くし
しかも光るし。
なんともカワイイやつです〜☆
(私SGIはコイツを「うずら」と呼んでいます(笑))


 

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