鹿島鉄道 LastDay ('07年3月31日
 
 
 
鹿島鉄道の前身は鹿島参宮鉄道
石岡〜常陸小川間が1924年に開業。
その後、関東鉄道となり
1979年に分社化されて
鹿島鉄道となりました。

運用に使われる車両は
日本最古の気動車であるキハ601をはじめ
どれも個性的で貴重な車両ばかり。

しかし業績は好ましくなく、
2007年3月31日をもって
多くのレールファンに惜しまれながらも
83年の歴史に幕を下ろす事となりました。

その最終日。
『かしてつ』最後の雄姿を見届けるべく
鹿島鉄道を訪問した様子を
レポートいたします。
画像をクリックすると拡大画像が出てきます。
かしてつ最終日。
早朝4時半に石岡駅に到着。

石岡駅構内では
最後の始業前点検が行なわれ、
キハ601のエンジンに火が入れられました。
かしてつ最後の日だけあって、
日が昇るにつれて
多くの鉄っちゃんがやって来ました。
混雑が予想されるので、
人の少ない朝の内に
最後の「かしのり」を楽しもうと思います。

記念切符を購入し
ホームで待っていると
やってきたのは先程のキハ601
しばらくキハ601を観察していると、
・・・・・あ!

『銘板』が無くなっているっ!

これは・・・「盗り鉄」の仕業かっ!?
・・・なんとも悲しいことです。

気を取り直してキハ601に乗車。
石岡〜鉾田の全区間を1往復しました。

案の定、車内はまだ人もまばら。

ゆりかごに揺られるような
なんとも心地良いひとときを味わいました♪

再び石岡駅に戻ってくると、
ホームは溢れんばかりの人・人・人。
多くの方々がお別れにやって来ました。

「かしてつ」は愛されていたんだなぁ、と
実感できる瞬間。
KR-501に貼られている
ありがとう かしてつ」の文字。

当初は「ガンバレ!かしてつ」の文字でしたが
廃線が決まり、
地元の高校生たちによって
文字が張り替えられたのです。
さて、「かしのり」を楽しんだ後は、
沿線を辿って
その光景をカメラに収める、
いわば「かし撮り」を楽しみました。
東田中駅では
なんとかが間に合いました。
(まだ4分咲きって感じですが)

ホームには
地元の高校生たちによる
ThankYou」の垂れ幕が。
桃浦駅ではの花。

この辺りから鹿島鉄道は
霞ヶ浦沿いを走る
有名な光景が繰り広げられます。
ここも有名な撮影スポット、
浜駅付近の跨線橋

多くの鉄っちゃんがカメラを構え、
走り去るKR-505を見つめるその背中が
なんとなく寂しそうにも映ります。
玉造町駅。

ここで列車交換が行なわれていました。
やって来る列車はどれも超満員。
「積み残し」も発生する状態でした。

やはり早朝に乗っておいたのは
正解でしたね。
坂戸駅では、
レールファンクラブの方による
感謝の垂れ幕が。

想い出はいつまでも・・・

鉾田駅構内には
27』を示すキロポスト(距離標)が。

鹿島鉄道線は石岡〜鉾田の27.2kmの路線。
その路線が今日で姿を消すことになります。

そこへキハ602+714のコンビが
鉾田駅へと入線。

ホームに溢れんばかりの人達に迎えられます。

動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)
鉾田駅では
名物の「たいやき」を求める
長蛇の列が。

駅前では
鉾神社祭礼で曳廻される山車も登場。
何故かお祭りモードになっていました。
(めでたい事ではないと思いますが(苦笑))
夕刻になり、再び石岡駅へと戻ってきました。

駅ではお別れのセレモニーが催され、
鹿島鉄道の関係者に感謝の花束が贈呈。
その後、キハ431+432の「金太郎コンビ」が
汽笛を鳴らし、石岡駅を発っていきました。

動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)
列車が去りし後、
会社関係者の方に対し
インタビューが行なわれていました。

このお別れセレモニーを見届けた後、
私SGIも鹿島鉄道を後にしました。

鹿島鉄道を最初に訪れたのは去年の夏。
「かしてつ」に触れ合う事ができた期間は
とても短いものでしたが
それでも「鉄道のある風景」の素晴らしさを
そして「古き良き鉄道の時代」を
いっぱい教わった気がします。

ありがとう、かしてつ。
そして、お疲れ様。


 

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