山陽本線 瀬野〜八本松間「セノハチ」('09年3月26日
 
 
 
山陽本線の広島から東へ約20km。
そこには1894年の開業以来
数々の列車を苦しめた「難所」があります。
瀬野駅から八本松駅の10.6km区間。
通称『セノハチ』です。

113系103系の平坦線用電車も
走ることのできない
22.6‰(パーミル)という急勾配が続く難所、
結果として
そこにはある『』が棲む事になりました。

その『主』に会う為に
今回はセノハチを訪れました。

セノハチの様子、
そして「セノハチの主」の活躍する様を
レポートいたします。

画像をクリックすると拡大画像が出てきます。

夜行バスに乗って
広島県の西条駅に到着。
2009年山陽の旅」最初の舞台です。


ホームに上がると
さっそく 「セノハチの主」が
私を出迎えてくれました。



セノハチの主
EF67型 直流電気機関車

瀬野〜八本松間(通称:セノハチ)の急な上り坂を
貨物列車の後ろから押し上げる為だけの
後補機のスペシャリスト
→「EF67」のページへGo!


今回は
EF67がセノハチの舞台で活躍する姿をカメラに収めるべく
セノハチ沿線を移動しながら撮影いたしました。

まずは西条駅のホームにて。


5:55
5:59
6:25
動画UP!
(画像をクリック!)

EF67 101 単機回送
(単573)
動画UP!
(画像をクリック!)

後補機 EF67 2
(2082レ)
動画UP!
(画像をクリック!)
EF67 2 単機回送
(単575)



その後 電車に乗り込み、
八本松駅
へ移動しました。

八本松駅はいわゆるセノハチの終点です。
2002年まで一部列車にて
ここで補機を走りながら(!)開放していました。

貨物列車はここを通過すると
急勾配の苦しみから開放されたかのように
一気に速度を上げていきます。


6:50 通過
6:59 通過
動画UP!
(画像をクリック!)

後補機 EF67 103
(1050レ)
             + (驚きのすれ違い!)
EF67 104 単機回送
(単579)
動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67 102
(1056レ)


ここで一旦 八本松駅を出て、
タクシーを利用して2.5kmほど西へ移動します。


上図のA→B→C→Dの順番に移動しました。

まずは「A地点
国道2号線と山陽本線が交差する所、
道路脇を降りると
トンネルの上に立つ事ができます。

ここはセノハチでも
有名な撮影スポットです。
ちょうど着いた頃(7:11頃)、
後補機 EF67 105?の押す貨物列車(????レ)が
八本松へ向かって22.6‰の急勾配を登って行きました。


7:25 通過
7:40 通過
7:41 通過
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後補機 EF67 101
(1072レ)
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EF67 103 単機回送
(単581)
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後補機 EF67 2
(1078レ)


その後、一旦国道に戻って道なりに坂を下り、
線路脇へと移動しました。

そこが「B地点
A地点は
このトンネルの上ですね。


7:57 通過
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EF67 101 単機回送
(単583)



さらに八本松方面へ約400mほど
トコトコと歩いて移動します。

C地点」に到着です。
「番堂原 第4踏切」

ここも結構有名な撮影スポットです。
踏み切りから八本松方面を望む。

S字カーブと16.7‰の「勾配標」

とても素敵なロケーションです☆
この踏切の横には
電気機関車に力を与える「八本松変電所」があります。

2007年に変電所の能力増強工事が完了し、
EF200は自身の持つ能力をフルに発揮できるようになりました。
それでもEF67の助けは必要なのですから
セノハチがいかに難所であるか、想像できると思います。


8:15 通過
8:26 通過
8:31 通過
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EF67 102 単機回送
(単571)

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EF67 105 単機回送
(単???)
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後補機 EF67 104
(2070レ)
本務機はEF210 901
8:41 通過
8:46 通過
9:01 通過
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EF67 2 単機回送
(単587)
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下り EF65 100+EF66 44(次ム)
(臨8865レ?)
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(画像をクリック!)

EF67 104 単機回送
(単589)


さらに八本松駅方面へ1kmほど。

踏切があり、そこが「D地点」です。
踏切の近くにはバス停があり
その名前がなんと「弾薬庫」(!)

思いっきり物騒な名前ですね。。。。。
なぜ「弾薬庫」なのか?

じつはそこにはアメリカ軍の施設があり
文字通り弾薬庫があるからなんです。
線路脇からも
日本と米国の国旗が
掲げられているのが見えました。


9:46 通過
動画UP!
(画像をクリック!)

EF67 101 単機回送
(単591)

いやぁ、たくさん撮りました♪



この後、八本松駅へと戻り
広島方面へ向かう電車に乗り、
隣駅、セノハチの始点「瀬野駅」へ移動します。

瀬野駅へ到着〜♪

ここでは『スカイレール』の
「みどり口駅」が隣接されており、
高台に開発された新興住宅地が
広がっております。

ここ瀬野駅からスカイレールを利用して
新興住宅地「スカイレールタウンみどり坂」へ向かい、
山陽本線を見下ろすことができる場所へ向かいます。

→「スカイレール」のページへGo!


11:05 通過
11:44 通過
動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67 102
(5050レ)
動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67 101
(5076レ)

かつては信越本線の横川〜軽井沢間「碓氷峠」に
EF63」という『』がおりました。
しかし現在は廃線となり
その主は活躍の場を奪われる事になってしまいました。

しかし、西のココ「セノハチ」は
いまだに「EF67」という『』が今もなお君臨し続けています。

この光景がいつまでもあって欲しい・・・と思いながらも
物流の効率から考えるといずれは無くなるのかな・・・そう思います。


今回のセノハチ探訪で
EF67の活躍する姿を
記録だけでなく記憶にもしっかりと焼き付ける事ができました。

EF67、頑張って!いつまでも。


今回の「セノハチ」探訪は
事前調査に「2009年版 JR貨物時刻表」と
いつも楽しく拝見させて頂いているサイト『1980年代国鉄撮影日記』様の
セノハチのEF67」というページを参考にさせていただきました。

この場を借りて御礼申し上げます。
m(_ _)m




 

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