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山陽本線の広島から東へ約20km。
そこには1894年の開業以来
数々の列車を苦しめた「難所」があります。
瀬野駅から八本松駅の10.6km区間。
通称『セノハチ』です。
113系・103系の平坦線用電車も
走ることのできない
22.6‰(パーミル)という急勾配が続く難所、
結果として
そこにはある『主』が棲む事になりました。
その『主』に会う為に
今回はセノハチを訪れました。
セノハチの様子、
そして「セノハチの主」の活躍する様を
レポートいたします。 |
画像をクリックすると拡大画像が出てきます。
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夜行バスに乗って
広島県の西条駅に到着。
「2009年山陽の旅」最初の舞台です。
ホームに上がると
さっそく 「セノハチの主」が
私を出迎えてくれました。
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セノハチの主
『EF67型 直流電気機関車』
瀬野〜八本松間(通称:セノハチ)の急な上り坂を
貨物列車の後ろから押し上げる為だけの
後補機のスペシャリスト。
(→「EF67」のページへGo!)
今回は
EF67がセノハチの舞台で活躍する姿をカメラに収めるべく
セノハチ沿線を移動しながら撮影いたしました。
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まずは西条駅のホームにて。 |
5:55
発 |
5:59
着 |
6:25
発 |
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動画UP!
(画像をクリック!)
EF67 101 単機回送
(単573) |
動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67 2
(2082レ) |
動画UP!
(画像をクリック!)
EF67
2 単機回送
(単575) |
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その後 電車に乗り込み、
八本松駅へ移動しました。
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八本松駅はいわゆるセノハチの終点です。
2002年まで一部列車にて
ここで補機を走りながら(!)開放していました。
貨物列車はここを通過すると
急勾配の苦しみから開放されたかのように
一気に速度を上げていきます。 |
6:50
通過 |
6:59
通過 |
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動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67 103
(1050レ)
+
(驚きのすれ違い!)
EF67 104 単機回送
(単579) |
動画UP!
(画像をクリック!)
後補機
EF67 102
(1056レ) |
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ここで一旦 八本松駅を出て、
タクシーを利用して2.5kmほど西へ移動します。
上図のA→B→C→Dの順番に移動しました。
まずは「A地点」
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国道2号線と山陽本線が交差する所、
道路脇を降りると
トンネルの上に立つ事ができます。
ここはセノハチでも
有名な撮影スポットです。 |
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ちょうど着いた頃(7:11頃)、
後補機 EF67 105?の押す貨物列車(????レ)が
八本松へ向かって22.6‰の急勾配を登って行きました。 |
7:25
通過 |
7:40
通過 |
7:41
通過 |
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動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67 101
(1072レ) |
動画UP!
(画像をクリック!)
EF67 103 単機回送
(単581) |
動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67 2
(1078レ) |
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その後、一旦国道に戻って道なりに坂を下り、
線路脇へと移動しました。
そこが「B地点」
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A地点は
このトンネルの上ですね。 |
7:57
通過 |
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動画UP!
(画像をクリック!)
EF67 101 単機回送
(単583) |
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さらに八本松方面へ約400mほど
トコトコと歩いて移動します。
「C地点」に到着です。
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「番堂原
第4踏切」
ここも結構有名な撮影スポットです。 |
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踏み切りから八本松方面を望む。
S字カーブと16.7‰の「勾配標」
とても素敵なロケーションです☆ |
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この踏切の横には
電気機関車に力を与える「八本松変電所」があります。
2007年に変電所の能力増強工事が完了し、
EF200は自身の持つ能力をフルに発揮できるようになりました。
それでもEF67の助けは必要なのですから
セノハチがいかに難所であるか、想像できると思います。
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8:15
通過 |
8:26
通過 |
8:31
通過 |
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動画UP!
(画像をクリック!)
EF67
102 単機回送
(単571)
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動画UP!
(画像をクリック!)
EF67 105 単機回送
(単???) |
動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67 104
(2070レ)
本務機はEF210 901! |
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8:41
通過 |
8:46
通過 |
9:01
通過 |
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動画UP!
(画像をクリック!)
EF67 2 単機回送
(単587) |
動画UP!
(画像をクリック!)
下り EF65 100+EF66 44(次ム)
(臨8865レ?)
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動画UP!
(画像をクリック!)
EF67 104 単機回送
(単589) |
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さらに八本松駅方面へ1kmほど。
踏切があり、そこが「D地点」です。
9:46
通過 |
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動画UP!
(画像をクリック!)
EF67 101 単機回送
(単591) |
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いやぁ、たくさん撮りました♪
この後、八本松駅へと戻り
広島方面へ向かう電車に乗り、
隣駅、セノハチの始点「瀬野駅」へ移動します。
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瀬野駅へ到着〜♪
ここでは『スカイレール』の
「みどり口駅」が隣接されており、
高台に開発された新興住宅地が
広がっております。
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ここ瀬野駅からスカイレールを利用して
新興住宅地「スカイレールタウンみどり坂」へ向かい、
山陽本線を見下ろすことができる場所へ向かいます。
(→「スカイレール」のページへGo!)
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11:05
通過 |
11:44
通過 |
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動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67
102
(5050レ) |
動画UP!
(画像をクリック!)
後補機 EF67
101
(5076レ) |
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かつては信越本線の横川〜軽井沢間「碓氷峠」に
「EF63」という『主』がおりました。
しかし現在は廃線となり
その主は活躍の場を奪われる事になってしまいました。
しかし、西のココ「セノハチ」は
いまだに「EF67」という『主』が今もなお君臨し続けています。
この光景がいつまでもあって欲しい・・・と思いながらも
物流の効率から考えるといずれは無くなるのかな・・・そう思います。
今回のセノハチ探訪で
EF67の活躍する姿を
記録だけでなく記憶にもしっかりと焼き付ける事ができました。
EF67、頑張って!いつまでも。
今回の「セノハチ」探訪は
事前調査に「2009年版 JR貨物時刻表」と
いつも楽しく拝見させて頂いているサイト『1980年代国鉄撮影日記』様の
「セノハチのEF67」というページを参考にさせていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
m(_ _)m