三井化学大牟田工場専用鉄道 ('07年7月21日
 
 
 
三井化学大牟田工場専用鉄道の前身は
三井三池鉄道」といい、
福岡県大牟田市・熊本県荒尾市にあった
三井三池炭鉱」の炭鉱専用鉄道として発展、
1964年から1973年にかけては
「地方鉄道」となり旅客業務も行いました。

江戸時代から採掘が行われてきた
三井三池炭鉱も
1997年をもって閉山、
三井三池鉄道も
ほとんどの路線が廃線となりましたが、
旭町支線」と呼ばれた約1.8kmの区間だけ
三井化学の専用鉄道として残っています。

昔懐かしい『凸電』と呼ばれる電気機関車が
現役で活躍している姿を
レポートいたします。
画像をクリックすると拡大画像が出てきます。
JR鹿児島本線の大牟田駅

ここから三井化学大牟田工場専用鉄道、
通称「三井三池鉄道」へ訪問します。
駅から国道208号線を北方向へ1キロ弱
三井三池鉄道の踏切があります。

踏切脇には詰所があり
係員の方が既に待機していました。

すぐ近くにある歩道橋で私も待機♪

しばらくすると
「カンカンカン・・・」という音と共に遮断機が降り、
ゆっくりと18号電気機関車が牽引する
貨物列車が横断していきました。

動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)

旭町の踏切から
自転車で10分ほど。
宮浦停車場にやってきました。
先程の貨物列車が
テキパキと分割されていきます。

先程の機関車の向こうに
蓄電池車を連結した機関車が。
その蓄電池車「デ1」を従えた
9号電気機関車(B凸電)
タンク車2両を引っ張り工場内へ入っていきます。
工場内は爆発の危険があるので
バッテリーで動くんですね〜。

動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)
工場への引き込み線を辿っていくと、
先程の9号電気機関車が
先程の宮浦停車場へ戻っていきました。

その後、同じ様にタンク車2両を
工場内へ引っ張っていきました。
三井化学の工場内。

いかにも「化学工場」って感じの
物々しい雰囲気が・・・。
しばらくすると再び踏切が鳴り出し、
工場内から空になったタンク車を
宮浦停車場へと引き出していきました。

動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)
引込み線の脇には
廃車になった電気機関車が
数両放置されていました。

右の2号機は
明治生まれのシーメンス社製(!)

昭和初期や大正時代(!)に製造された
凸電』が今も活躍する三井化学大牟田工場専用鉄道、
とても貴重な体験をすることができました。

いつまでも活躍してもらいたいものです♪




炭鉱電車が走った頃

とまれみよ


 

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