駅構内ではディーゼル機関車が タンク貨車を入れ替える作業中。 手前にはモーターカー、 奥には濃硫酸を貯蔵するタンクが見えます。
そして到着したのが 鉄道誌でも有名な撮影ポイント、 「大カーブのお立ち台」です。 銀世界の山あいは とても素敵なロケーション☆
手書きのダイヤグラム。 1日2往復しか走りません。
側線には木製の貨車が2両、 トキ15014とトラ4001が留置されていました。
おっ。つららだ☆
リングの部分は 通過中、タブレットをやり取りする際に 痛くないように?怪我をしない為?でしょうか、 ビニールテープが巻かれて クッションのようになっていました。
やっとのことで着いたポイントは 小坂鉄道第2トンネルの真上☆ ここが25パーミルの急勾配の頂上! こちらもとっても素敵なロケーション♪
しばらくして・・・・・・・来たっ! 動画UP! (画像をクリックすると動画が出てきます。)
朝モーターカーを撮った 「お立ち台」ポイントへ。 積もった雪原に雲の影が流れて とても静かな、神秘的な空間・・・。 国道にはかなりの頻度で 小坂鉄道休止の後を担うトラックが走っていきます。
しばらくすると、 茂内駅で切り離された2両の機関車が 「重単」で小坂方面へ走って行きました。 なかよくリズミカルに排気煙を出すところが微笑ましい♪ 動画UP! (画像をクリックすると動画が出てきます。)
腕木式信号機は ガシャンッという音を立てて停止信号に変わりました。 さらにその数分後には信号の照明が静かに消灯。 本日の運行が終了した事を意味します・・・。 動画UP! (画像をクリックすると動画が出てきます。)
元々は鉱山として栄え、 平成2年に閉山となってからは 金属のリサイクルプラントに転換。 鉛や胴の精錬を行い、 その二次産物となる濃硫酸を 小坂鉄道によって運び出していました。 しかし2008年度から濃硫酸を発生させない新型炉が本格稼動するため、 小坂鉄道の存在する意味が無くなってしまったのです。 これが時代の流れというものか。 まさかの小坂鉄道の休止。 そしてその3日前というギリギリのタイミングでの訪問。 とても幸運であったと感じると同時にものすごく寂しい。 ・・・・・なんとも複雑な心境です。 その後、正式に報道されたのは3月6日。 実際に最後の運行を終えてから2日後の事でした。 前身の小坂鉱山専用鉄道が敷かれたのは1908年、 奇しくも丁度100周年にあたる2008年に その歴史に幕を下ろす事になってしまいました・・・。 濃硫酸という劇薬を運ぶために 機関車3重連で25パーミルの急勾配に挑み続けた、 その壮絶な光景を、私は忘れない。