新たな旅立ち 鹿島鉄道 DD902
 
 
 
1968年デビュー。
日本車輛製のディーゼル機関車。
国鉄DD13形ディーゼル機関車と
ほぼ同じ設計である。

関東鉄道グループの中で
唯一新造された車両。

貨物列車の牽引で活躍していたが
2002年に貨物輸送が廃止された後
イベント列車などで使用されていた。

2007年3月をもって
鹿島鉄道が廃線となるため、
2007年2月22日、
新たな活躍の場へ去っていった。
画像をクリックすると拡大画像が出てきます。
2007年2月22日。
私SGIは鹿島鉄道の石岡駅へ。
お目当ては湘南フェイスのハンサムボーイ達。

ところが近くにいらっしゃった方によると、
いつもと様子が違う、とのこと・・・。
その構内では 「DD902」が
前進・後退を繰り返していました。

その周りでカメラ撮影や
(後にNHKの取材とわかりました)
まじまじと見つめている運転士さん・・・。
すると、徐(おもむろ)に
DD902は石岡駅のホームへと入線していきました。
関係者の方が手を振って見送っています・・・。
「・・・え?本線走るの?」

動画UP!
(画像をクリックすると動画が出てきます。)
いきなり!
汽笛を高らかに鳴らして、
DD902は鉾田方面へと走り去っていきました。
( ゚Д゚)ポカーン 「行っちゃった・・・。」

動画UP!
(画像をクリックすると動画が出てきます。)


私SGIも
後を追うように後続の汽車に乗り込みます。

・・・そして、常陸小川駅へ。

ホームに下りて、目に入ってきた光景・・・。
なんと!先程のDD902が
DD901を押しているではありませんかっ!
(そのDD901は2月27日に解体されてしまいました・・・。)


動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)
まさかDD901を持っていくのか・・・?
周りでそんな憶測が飛び交い始めました。

するとDD901の隣にDD902が移動しました。

動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)


そして エンジンが止まります・・・。

・・・?

・・・まさか?
え?そっち?


なんとっ!

DD902自身が
クレーンで吊り上げられ始めました!

周囲は騒然!
偶然居合わせた鉄っちゃんは十数人ほど。

「自分(DD902)自身が持っていかれるのかよ。」
「せつなすぎる・・・。」

そんな声が周りから聞こえてきました。
クレーンの巧みな操作と
車両脇の作業員の連携作業で
「DD902」は
鹿島鉄道線のレールから離れていきます・・・。

動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)
吊り上げられたDD902の下に
トレーラーが入り込み、
慎重な作業によって
DD902はしっかりと固定されました。

動画UP!(画像をクリックすると動画が出てきます。)
この瞬間、
DD902は
鹿島鉄道から離脱したことに・・・。
関東鉄道で
唯一新造された機関車は
今、何想う・・・。
ここへ来るまでに
DD902が付けていた「ヘッドマーク」、
撤去された後
石岡方面の汽車に乗って、
持って帰ってしまいました。
トレーラーに載せられたのは
DD902だけではありません。

入換え用に使われていたモーターカーも
別のトレーラーに既に載せられていました。
周囲の話をお聞きすると、
どうやらDD902と同じ所へ
旅出つそうです。
(情報は未確認です、念の為。)
新しい仕事場で
更なる活躍を期待。
関係者のクルマの中に
室蘭」ナンバーのクルマが。

新しい仕事場は北海道の「室蘭製油所」との噂が。
(情報は未確認です、念の為。)
旅立ちの瞬間に立ち会って
お見送りをしたかったのですが、
船の出港時間に合わせる為でしょうか、
トレーラーが動く気配はありません。

残念ですが、キハ601に乗ってこの場を離れました。

福井鉄道「モハ562」に続き、
再びこのような旅立ちの場に遭遇してしまったSGI、
なんとも寂しい気持ちにさせられます・・・。

新たな活躍の場へ。
DD902、頑張って!


 

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